ご挨拶

 

1998年に1万人を突破した100歳以上の高齢者人口は、2019年には7万1274人となり、いよいよ「人生100年時代」の到来です。日本老年学会と日本老年医学会の2016年の報告によれば高齢者の歩行速度は10~20年前に比べて5~10歳は若返っています。一方、介護が必要となった原因としては、認知症20%、脳血管障害18%、高齢による衰弱15%に次いで、転倒・転落が13%を占めています(2016年、厚生労働省)。また、不慮の事故死の統計では、窒息25%に次いで転倒・転落が21%を占めており、健康寿命延伸のためには転倒を予防することが重要な課題となっています。

2020年の日本転倒予防学会 第7回学術集会は、東京2020オリンピック・パラリンピックの興奮が冷めやらぬ10月10~11日の両日、東京の中野サンプラザで、「人生100年時代の転倒予防~身近な転倒を再考する~」ことをテーマとして開催いたします。

今回は、特別講演(市民公開)の講師として、著名な作家の五木寛之さんをお迎えすることができるようになりました。「人生100年時代」における、私たち一人ひとりの生き方について、大切なことを教えていただけるものと期待しています。

病院においても、地域における介護予防においても、転倒予防は、多職種による共同の作業が必要です。それぞれの職場で実践している転倒予防に関する知識と経験を学術集会において共有し、さらに積極的に交流する場として活用していきましょう!

奥泉 宏康(長野県東御市立みまき温泉診療所 所長) 上岡 洋晴(東京農業大学大学院環境共生学専攻 教授)
奥泉 宏康 上岡 洋晴
(長野県東御市立みまき温泉診療所 所長) (東京農業大学大学院環境共生学専攻 教授)